親の私がいうのもなんですが、我が家の長女は小さい時から聞き分けが良く、育てやすい子だったと思います。イヤイヤ期らしいイヤイヤもありませんでした。
だから、下の子が生まれて仮に赤ちゃん返りをしても、そんなにワガママを言わないんじゃないか、なんて思ってたんです。
でも、子どもなんだから嫌なことは嫌!悲しいことは悲しい…そういう気持ちを表すことって大事。次女が生れて赤ちゃん返りをしたら、ちゃんと受け止めてあげようなんて、妊娠中の当時の私はのんきに思ってました。
長女の不安な気持ちも知らず、本当にのんきだったんです。
うちの子の赤ちゃん返りは、よく聞くような激しい赤ちゃん返りではなかったと思います。たぶん、長女なりに一生懸命我慢して、それでも我慢しきれなくて爆発しちゃった、そんな赤ちゃん返りだったんじゃないかって思います。
長女の赤ちゃん返りは出産前から始まっていた?
臨月、私は里帰りをしていて、長女はじぃやばぁにちやほやされながら楽しく過ごす毎日。この時までは長女に不安定な様子も見られなかったんです。
でも、今思えばですが「赤ちゃん生まれるね」とか「もうすぐお姉ちゃんだね」って言葉に、長女は反応しませんでした。赤ちゃんが生まれるって分かんないよねーまだ2歳だしなんて思ってましたが、もしかしたらもう彼女の中では赤ちゃんに対する嫉妬が始まっていたのかもしれません。
産後3日目から始まった赤ちゃん返り
産後、長女は私の母と一緒に病室にやってきて、「赤ちゃんカワイイ~」なんて言いながらほっぺたをツンツン、持ってきたお弁当を食べながらニコニコしていました。帰る時も「じゃあね」って普通に帰って行って、内心「お母さ~~~ん!!!」って離れるのを嫌がったりするのかな…って心配していた私は拍子抜け。
他の病室からは、お兄ちゃんとみられるお子さんの「嫌だー!ママー!帰らないー!」の泣き声も聞こえてきて、ドライなうちの長女の対応に私の方が寂しく感じてしまったり。
と思ったのは2日目まで。
3日目には「帰らない~!!」の大泣きがうちの子にも始まりました。困った、という気持ちもありましたが、内心嬉しくも思ったんです。よかった、お母さんと離れてさみしいって気持ちがあったんだ。
そう…この時はまだ、私にも嬉しいって思う余裕があったんですよね。
本格的な赤ちゃん返りに振り回される日々
里帰り先の実家に赤ちゃんと帰ると、いよいよ長女の本格的な赤ちゃん返りが始まりました。
ベビーベッドは私のもの!
ベビーベッドに赤ちゃんを乗せると、長女も一緒に上りました。そして「お布団かけて、ねんねする」「赤ちゃんどけて」って言うんです。自分が赤ちゃんの時に使ってたベッドだからね…気持ちは分からなくもない。
次女をハイローチェアに寝かせ、長女をベビーベッドに寝せることもありました。
夜泣きが始まる
夜、泣いて起きることがほとんどなくなっていた長女が、夜泣きを一晩に何回もするようになりました。
それも、シクシク静かに泣きながら寝言を言ってるんです…長女なりに我慢してるのかなって、私も胸を締め付けられました。
シクシク泣きの日は、なだめるように背中をさすって寝かしつけます。次女の授乳でただでさえ睡眠がとれてなかったので、可哀そうとは思いつつ、私も睡眠不足でかなりきつい時期でした。
里帰りから戻ってきたころには叫び泣きをする日も。実は激しく泣いてくれた日の方が、泣き止むとコロッと眠ってくれるので助かりました。
授乳中の嫉妬
赤ちゃんに授乳していると、「次女ちゃんのじゃないの!!!私のなの!!!!」と激しく泣かれました。断乳が遅かった長女、つい10ヶ月前まで自分だけのものだったのに、我慢して我慢してやっとやめたのに、赤ちゃんが飲んでたら嫉妬もしちゃいますよね。
日中はそれでも我慢できたようですが、寝る前は毎晩のように授乳で怒って泣かれて、寝かしつけは毎日大変…大変の一言じゃ片づけられないくらい辛かったです。
突き飛ばし
次女が成長してきておすわりやハイハイができるようになると、突き飛ばしの行動が度々みられるようになりました。
当然、その後は怒られるわけです。私も怪我につながることだけは阻止したかったので、つい声をあげて怒ってしまいます。
でも、いくら怒っても突き飛ばしはなくなりません。
私(お母さん)のことを噛む
次女も1歳に近づいたころには長女の嫉妬も収まってきて、寝かしつけもラクになってきました。次女が授乳で眠ったら、長女を背中トントンで寝かしつける形です。
でもある日から、時々私の背中を皮がむけるくらい本気で噛みつくようになったんです。
理由を話そうとぜず泣いていましたが、やっと聞き出した言葉が「つまんないから」だそう。
次女を寝かしつける間は、長女に背中を向けてしまっています。長女が待っててくれるから、私もつい甘えてしまいました。
その日から、次女の寝かしつけ中は昔話を読んだり、しりとりしたりしてなるべく長女のことも見てるよって分かってもらえるようにしています。
2歳差・2人育児の寝かしつけ…私はこう乗り切った! - しましまシマイ
お母さん呼びがママ呼びになる
我が家は「お母さん」呼びなのですが、甘えたい時には「ママ~」って呼ばれます。これは次女が生れてから突然始まりました。私が教えたわけではなく、お友達の様子やテレビからママという呼び方を覚えたんだと思います。
お母さん呼びって…堅苦しいのかな?ママ呼びにした方がいいのかって私自身悩みましたが、今までお母さんでやってきたんだし今更かなとも思って結局そのまま。
ママって呼ぶときは甘えたい時だと分かるようになったし、そう呼ばれたらいっぱい甘えさせています。
赤ちゃん言葉が始まる
「~~でちゅ」とか「んまんま」とか、赤ちゃん言葉を頻繁に使います。これも甘えたい時。でも、よその人の前では絶対使わないので、恥ずかしい言葉だって分かって使ってるみたいです。
「んまんま~」言いながら甘えんぼしに来る次女のマネをしているようにも思います。赤ちゃんを見てると、自分も赤ちゃんの扱いをしてほしいって思うことがあるんでしょうね。
長女の赤ちゃん返りで気を付けたこと
ウチの長女は大人の顔色をうかがったり、我慢しているなって思うことがあります。そんな長女の比較的静かな(時々激しい)赤ちゃん返り。対応する私も大変だって思いましたが、大泣きしてワガママをするってことが産後数ヶ月見られただけで、それ以降は我慢してる様子。心配になることもありました。
そんな長女に、私が気を付けたことや対応したことをちょっと書いてみたいと思います。
まわりにサポートをお願いした
主に実母からのサポートですが、里帰り中は長女のメンタルをケアするために、次女のお世話をなるべく代わってもらいました。
授乳など、どうしても私が次女のお世話をしないといけない時は、実母に長女を見てもらいます。子どもに大人が1人ずつ対応することで、しっかり長女のメンタルをサポートできたかな?と思います。
ただ、自宅に戻ってからはほぼワンオペ育児。家事などで十分な時間がとれなくなって、さみしい思いをさせてしまったかもしれません。
2人姉妹は平等に
赤ちゃんのコミュニケーションは「美味しいね」とか「気持ちいいね」などの言葉がけが多くなります。その様子を、長女もそばで見てるんですよね。
2歳ともなると、ごはんが美味しいとかお風呂が気持ちいいとか、当たり前のことを言葉がけとして話すことも少なくなっていましたが、長女にも次女と同じように赤ちゃんにかけるような言葉がけを意識的にかけるようにしました。
赤ちゃんだけ特別、ではなく、お姉ちゃんも赤ちゃんも一緒だよという気持ちを込めて、私なりに平等に接しました。
時々、わざと赤ちゃん言葉にしてあげると長女も喜んでいます。もちろん外ではやらないので、長女もお家だけの特別って分かってやっています。
授乳中もこっそり…
授乳中の嫉妬が一番大変で困ったことでした。本当はもう断乳したしきっぱり我慢させるべきなのかも。でも私はこっそり触るのだけは許しました。
実は、今も夜中に無意識に触ろうと探していることがあります。それだけ大好きなものなら我慢させなくていいかな?って思ったんです。
次女が断乳したら、2人一緒に卒業かなと考えてます。
赤ちゃん返りは今も続く…
現在1歳になった次女。新生児期より手がかかるわけではありませんが、それでもあれこれまだお世話が必要です。そんな姿を見て3歳の長女が「やって~」と甘えたり嫉妬することもあります。
突き飛ばしたり、私の髪の毛を引っ張って気を引こうとしたり。未だにシクシク泣きの夜泣きをすることも。
それでも長女なりに気持ちの整理を付けてるのか、赤ちゃん返りが減ってきたように感じてます。前みたいに我慢してる、ではなくて心がちゃんと成長してる。
長女の嫉妬も、最近見られるようになった次女の嫉妬もきっとまだまだ続きます。
お母さん大人気…幸せ者です。
赤ちゃん返りがあるってことは、お母さんが子ども達に好かれている証拠ですよね。
子ども達のメンタルケアにも気を配りながら、前向きに2人の成長を見守っていこうと思います。